札幌のタワーマンションを借りる際のポイント

札幌でも増加中のタワーマンション。景色も素晴らしそうで、賃貸で生活してみたいと考える人も多いでしょう。

ただし、外見だけに惹かれて選んでしまうと、後悔の可能性もあります。
見た目の豪華さだけでなく、タワーマンションの特徴やメリット・デメリットをしっかり把握してから検討するようにしましょう。

今回はタワーマンションについて詳しくご紹介してきます。

タワーマンションとは?

そもそもどういった条件でタワーマンションと言われているのかご存じでしょうか?

実はタワーマンションに明確な定義はなく、一般的には、高さが60m以上、20階建て以上のマンションのことをタワーマンションと言っているようでした。

札幌でも大通駅や札幌駅などの地下鉄駅周辺に、この条件をクリアするマンションが多く見られるようになりました。

タワーマンションの特徴

前記した条件以外に、タワーマンションには下記のような特徴があります。

建物に高級感がある(クオリティが高い)

タワーマンションには高級感がありますよね。実は高級感よりも重要な要素があります。

その高さに伴い、法律で厳格な基準が設けられているのです。

地震に強い構造や安全な設備など、高い基準をクリアして建築されています。これにより、一般のマンションと比べて建物の構造が優れていると言えます。

設備やサービスが充実

タワーマンションは家賃が高いイメージですが、建物のクオリティが高いだけでなく、設備やサービスが充実しているのも特徴です。

ハイグレードのホテルに匹敵するエントランスや、フィットネスルーム、ゲストルーム、ラウンジ、ゴミ置き場が建物内に完備されたタワーマンションが存在します。また、一部のタワーマンションはコンビニが併設されています。

さらに、多くの場所で常駐するコンシェルジュがいて、宅配便の一時預かりやクリーニングの手配など、生活に関する利便性が高まっています。

サービスや共用施設については、不動産会社のサイトではなく、タワーマンションの公式サイト(物件によっては設けられていない場合もあります)で詳細が紹介されています。気になる物件があれば、事前に公式サイトを確認してみましょう。

タワーマンションに住むメリット

一軒家に住む場合、場所によっては自家用車が必要になりますが、タワーマンションなら地下鉄の駅から徒歩数分といった好立地のため、車がなくても暮らしやすいです。

また、札幌では雪が多い季節も避けられませんが、タワーマンションでは雪道を歩く距離が短くなります。雪かきも不要で、駅や地下歩道に直結していれば、冬靴ですら必要ないかもしれません。

眺望も魅力的で、札幌では低層階でも美しい景色を楽しむことができます。周囲に遮る建物がない場合、カーテンも必要ありませんし、外からの視線も気になりません。

タワーマンションは冬でも快適に過ごせるよう設計されており、窓は複層ガラスで風や寒さから守られています。

また、20階以上の高層階では窓から虫が入ってこないとされています。低層階でも一般のマンションよりは虫の発生率が低いでしょう。

タワーマンションに住むデメリット

高層階だと、エレベーターでの移動が不便な時があります。建物内では全てエレベーターを利用するため、停電が起きると移動が制約されます。また、エレベーターの待ち時間も長いことがあり、部屋からの移動が煩わしく感じられることもあります。

日差しが強すぎることも検討すべきです。南向きの部屋は良いとされますが、ベランダのない直接的な窓だと、札幌の夏でも暑さを感じやすくなります。周りに遮るものがないため、天気の良い日は強い太陽光線を受け続けることになります。窓を開けることも制限されることがあり、高層階では網戸がない場合もあります。これにより、エアコンを一日中使用せざるを得ないことも考えられます。

ベランダの利用にも制限があります。景観の保持や落下の危険性を理由に、洗濯物や布団を干すことが禁止されている場合がほとんどです。また、ベランダでのガーデニングも規約で禁止されることがありますので、事前に確認が必要です。

まず賃貸でタワーマンションに住んでみる

前記したように、タワーマンションに住むにはメリット・デメリットがあります。

眺望が良いという理由だけで安易に引っ越ししてしまうと、あとから後悔する場合があります。

タワーマンションに何を望むのか、どう生活していきたいのかなどじっくりと考えてから決めるようにしましょう。どんな人にも向いている、適しているとは限りません。「札幌ならタワーマンションよりも一軒家の方が良かった」と後悔することも考えられます。

タワーマンション=分譲というイメージが強いですが、どうしてもタワーマンションに住んでみたい場合、まずは賃貸物件に住んでみてから検討するのも良いのではないでしょうか。