札幌で一人暮らしを始める際には、どの場所や地域が適しているか、どのように選ぶべきか、自分だけでは迷ってしまうことがあります。
物件を選ぶ際に特に注意が必要なのは「冬の寒さ」と「積雪」です。札幌で一人暮らしをする際には、特にこの2つのポイントが重要です。
この記事では、札幌で一人暮らしを始める方向けに、おすすめの場所や地域、選び方、物件選びの際のポイントについて説明します。札幌の冬を快適に過ごすためにも、物件の選定は注意深く行いましょう!
札幌で一人暮らしを始めるためのエリア選び
交通の利便性
雪の多い札幌での一人暮らしを考える際には、交通の利便性を最優先に考える必要があります。
札幌ではJR、地下鉄、バス、路面電車が運行していますが、その中で一番おすすめなのは地下鉄です。雪の少ない地域であればどの交通手段でも検討できますが、札幌は積雪が多いため、雪の影響を受けにくい地下鉄を利用することをおすすめします。そのため、地下鉄沿線の物件を検討することが重要です。
路面電車も雪の影響を比較的受けにくいですが、道路状況によっては運行が乱れることもあります。待つことができるなら問題ないですが、地下鉄の方が頼りになります。
家賃相場
やはり家賃が高いのは「中央区」です。特に札幌駅や大通駅周辺は高額な傾向があります。
もしできるだけ費用を抑えたい場合は、中央区以外のエリアを検討すると良いでしょう。
ただ、中央区自体が結構広いため、中心部や駅から離れた場所では家賃が手頃な物件も見つかります。
治安
札幌市の治安は全体的には悪くないですが、注意が必要な場所も存在します。
中央区の一部、特に繁華街や歓楽街は治安に気を付けるべきエリアと言えます。例えば、すすきの周辺では仕事をしている人が多く住んでおり、夜は騒音が発生することがあります。生活のリズムが異なるため、夜中に外からの騒音が気になることもあります。
また、北区は札幌十区の中で犯罪が多いエリアとされています。北海道大学があるため、学生が多い地域で夜は賑やかになることもあります。
アクセス面ではどちらも便利な地域ですが、夜の騒音が気になる方は避けることをお勧めします。
札幌で一人暮らしを始めるための物件選び
建物の構造(造り)
家賃が安い場合、建物の構造が木造の場合も考えられます。札幌は冬が寒いため、できれば鉄筋コンクリートの物件を選ぶことをお勧めします。鉄筋コンクリートの建物は気密性が高いため、室内がより暖かく保たれます。建物の品質が高ければ、家賃もそれに応じて高くなりますが、その分マナーの良い住人が多い可能性も高まります。
備え付けの暖房器具
これは札幌ならではの重要なポイントです。冬季は暖房費がかさむため、暖房器具がプロパンガスを使用する物件は避けるべきです。これは安い家賃の物件によく見られます。プロパンガスの暖房器具を1ヶ月使用した場合、その金額は都市ガスの約2倍になります。例えば都市ガスが1万円だとしたら、プロパンガスでは約2万円かかることになります。プロパンガスの料金が高いことは広く知られており、都市ガスの物件が人気です。理想の物件が見つかった場合は、迅速に内見の予約をすることが賢明かもしれません。
部屋の階数
基本的に、家賃は1階が一番安く、上に行くにつれて高くなります。家賃の安さに引かれて1階を選ぶかどうか悩んでいる場合、冬の寒さを考えてみてください。1階はやはり寒いです。
また、1階が車庫になっている物件もありますが、同様に寒さの影響を受けやすいですので、そのような物件の2階はあまりオススメできません。
冬の期間は光熱費が本来より高くなる傾向がありますので、1階に住むことは避ける方が良いでしょう。
また、女性の場合は治安の観点からも1階は避けた方が良いです。
駐車場
駐車場が必要な方は、事前に駐車場の有無も確認しましょう。
郊外に住む場合、駐車料金はそれほど高くないことがありますが、場所や物件によっては駐車場代が1万円前後かかることもあります。
大通周辺などでは、それ以上の費用がかかる可能性がありますので注意が必要です。
札幌の一人暮らしにオススメのエリア6選
円山公園エリア(地下鉄東西線・円山公園駅)
一人暮らしにおすすめの場所・地域として、不動の人気があるエリアと言っても過言ではありません。大通まで地下鉄で約6分というアクセスの良さや、自然がありつつも住宅街で治安も良いことが、このエリアの魅力です。やや家賃が高めであることが唯一の欠点です。
学園前駅エリア(地下鉄東豊線・学園前駅)
地下鉄で大通駅まで約5分、札幌駅まで約6分とアクセスが良い場所です。
北海学園大学などが近隣にあり、一人暮らし向けの物件も多く、なおかつ家賃が手頃なのが魅力です。大通やすすきのにも近いため、東豊線沿線の中でも特に人気のあるエリアです。
創成川イーストエリア(地下鉄東西線・バスセンター前駅)
おしゃれなカフェや飲食店が増え、注目のエリアとなっています。大通まで地下鉄に乗らずに歩いていける利便性も魅力の一つです。ただし、中心部に近いため、家賃はやや高めです。
北区麻生エリア(地下鉄南北線・麻生駅)
中心部の大通駅までは地下鉄で約11分かかりますが、始発・終点駅であるため、座って快適に移動できるのが魅力です。札幌、大通り、すすきのまで地下鉄1本でアクセス可能なのも魅力です。
スーパーや飲食店なども豊富で、家賃も手頃なエリアです。
澄川エリア(地下鉄東西線・澄川駅)
こちらも麻生同様に地下鉄南北線を利用するので、札幌まで乗り換えなしでアクセスできます。スーパーやコンビニなどのお店も充実しており、生活する上で不自由なく過ごせるでしょう。家賃が手頃なのも魅力です。
琴似エリア(地下鉄東西線・琴似駅)
西区の中心に位置し、大型スーパーや夜遅くまで開いている飲食店が豊富で、非常に便利なエリアです。
札幌駅へのアクセスは、地下鉄を利用する場合は乗り換えが必要ですが、JRを使えば約5分で到着します。また、地下鉄駅周辺は冬でも快適に過ごせるようにロードヒーティングが整備されています。
家賃相場も手頃なのが魅力です。