札幌でメゾネットタイプの賃貸を借りる際のコツ

集合住宅なのに、お家の中に階段がついているメゾネットタイプ。デザイナーズマンションではよく見られ、おしゃれでドラマなどでよく紹介され、住んでみたいと考える方もいるでしょう。

小さなお子さんがいる場合、階下への騒音が心配ですが、メゾネットタイプならその点も解消できます。

ただし、メゾネットタイプでも注意が必要なポイントがあります。ますは、家族向きのメゾネット物件を探す際のポイントについて見ていきましょう。

メゾネットタイプとは?

メゾネットタイプの物件をネットで検索していると、テラスハウスや一人暮らし向けのロフト付き物件も表示されることがありますが、メゾネットタイプはそれらの物件とは異なります。
一般的にメゾネットとはどのような物件を指すのか、そしてテラスハウスやロフト付き物件についても説明していきます。

メゾネットタイプ

メゾネットタイプとは、集合住宅でありながら、1つの住まいに2階以上の住居スペースがある物件を指します。簡単に言えば、部屋の中に階段があり、1戸建てのような感覚の住居です。

メゾネットの物件にはいくつかのタイプがあり、1階は収納スペースと玄関だけで、2階に居住スペースがまとめられているタイプがあります。
また、1階と2階の両方に居住スペースがある、本格的な1戸建てのようなタイプも存在し、大まかにこの2つのタイプに分かれます。

ロフトタイプ

部屋の中に階段がある場合でも、2階部分の床面積が一階の半分以下で、かつ一階から天井までの高さが140センチ以下の場合は「ロフト」と呼ばれています。

2階部分は部屋ではなく収納スペースとみなされます。しかし、ロフトの収納部分を寝る場所として活用する方も多く、単身者にとっては人気のある物件となっています。

テラスハウス

共有部分のない低層階の住宅で、マンションのような構造ではなく、長屋の2階建てのように壁を隣と共有している物件をテラスハウスと呼びます。

エントランスなどの共有スペースがないため、メゾネットタイプの住居よりも一戸建ての雰囲気を感じることができる物件です。

札幌ならではの注意点

寒さや暖房費

メゾネットタイプはお部屋が2階建て以上であるため、暖房器具で温めた空気が上に上昇しやすく、下の階がなかなか温まりにくいという問題があります。そのため、灯油代や電気代、ガス代がかさんでしまう可能性があります。

物件に付いている暖房器具の種類や、動かすエネルギーの種類も、寒い季節にかかる暖房費に大きな影響を与えるので、注意が必要です。

簡易的な電気ストーブやこたつだけでは、北海道の冬を快適に過ごすのは厳しいかもしれません。
メゾネットタイプでは、しっかりとした暖房器具が必要となりますので、計画的な暖房対策が重要です。

除雪

駐車場がある場合は、各自が雪かきをする必要があります。駐車スペースの雪かきに際して、自分で行わなければならない場合、除雪した雪をどこに積み上げるかについても確認が必要です。

お子さんがいる家庭の場合

小さなお子さんがいて、家族向きのメゾネットタイプの物件をお探しの方は、階下や周りの方への騒音が気になり、同時にマンションでも気兼ねなく過ごしたいという考えの方が多いでしょう。

その場合、重要なのは「物件の構造」です。
階下への対策がしっかりしていても、構造によっては隣からの苦情が入ってしまう可能性があります。物件をお探しの際は、例えば鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの建物の構造に注目しましょう。

また、お子さんと一緒に過ごす時間がどの部屋で多いかも重要なポイントです。
リビングやキッチンで過ごすことが多いのであれば、メゾネットの2階部分にリビングやキッチンがあるお部屋を選ぶと良いでしょう。逆に子供部屋で過ごすことが多い場合は、2階にお部屋があるタイプの物件を探すのがおすすめです。

メゾネットタイプ物件は数が少なく人気

メゾネットタイプはデザイナーズ物件が多く、ファミリーだけでなく、センスの良い部屋に住みたいと考える単身者にも人気です。

また、マンションの場合は全体がメゾネットのお部屋というわけではなく、1階から2階部分、または上層階のみなど、限定された階数に配置されています。

メゾネットタイプの物件は数が少なく人気が高いため、競争率の高い物件です。

特にマンションにこだわりがなければ、テラスハウスを選択するという方法もあります。

札幌では中心部から離れると条件の良いテラスハウス物件が数多くあります。
木造や軽量鉄骨造の場合、お隣の音に敏感になることがありますが、家具を壁際に置く、防音シートを使用するなどの方法で騒音を軽減することができます。

またテラスハウスでは、同様な価値観を持つファミリーが多く住んでいることがあり、子供の騒音に対して寛容な場合もあります。同じ世代であれば、子供同士が仲良くなりやすいなどのメリットもあります。

ただし、異なる世代の住人もいるため、物件を探す際には直接現地を見学したり、ご近所の方への情報収集もオススメです。