趣味でピアノやギターなどの楽器を演奏する方や、音楽の学校に通っている音大生などは、自宅でも気軽に楽器を弾きたいと思うでしょう。そのため、引っ越しを検討する方もいることでしょう。

実は、札幌でも「楽器相談可」とされた、防音が施された賃貸物件は意外と少なくありません。今回は、楽器相談可能な物件の家賃相場や、お部屋を選ぶ際に注意すべきポイントについてご説明します。

楽器相談可の防音物件の家賃相場

月2～8万円代で借りれる！？

札幌で楽器相談可能な防音賃貸物件を探してみると、1DKや1LDKの部屋が4万円から6万円台が最も多く、次いで6万円から8万円台が多く、続いて2万円から4万円台があります。

さらに、2万円以下の物件は非常に少ないですが、楽器相談可能な賃貸も見つかります。

ただし、楽器相談可と言っても注意が必要です。楽器が演奏できるからといって、防音が十分であるとは限りません。意外にも、防音が不十分なお部屋も存在します。

防音室完備の賃貸物件

お部屋の中に防音室がある賃貸物件

賃貸物件の中には、お部屋の中に防音室が備わっているものもあります。多くの方が、このようなお部屋を一般的に楽器相談可の物件と思っていると思います。

自分の部屋に防音室がついていれば、24時間楽器演奏が可能とされ、自分の都合に合わせて楽器を楽しむことができます。ただし、札幌では24時間楽器演奏が認められている物件を見つけるのは、なかなか難しいのが現実です。

共有部分に防音室がある物件

マンションの共有部分に防音室が備わっている物件もあります。
音楽愛好者が多く住んでいる場合、防音室の利用には時間帯の制限や予約が必要な場合もあります。

構造的に防音になる物件

鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造の部屋は木造の部屋と異なり、足音や物音、話し声が隣室にほとんど漏れにくいため、楽器演奏が認められている物件があります。ただし、鉄筋コンクリート造でも注意が必要です。

隣と接している壁が下地ボードと吸音材で構成されている場合もあり、木造住宅同様にお隣に音が漏れてしまうことがあります。鉄筋コンクリート造で楽器演奏が可能でも、必ずお部屋を見学する際には壁を叩いて、下地ボードかコンクリートかを確認した方が良いでしょう。

最上階の角部屋

鉄筋コンクリート造に加えて、最上階かつ角部屋のお部屋は隣の部屋が一軒だけとなります。これにより、上階の音を気にせずに暮らせます。

特に楽器相談が可能な場合、このようなお部屋が主に紹介されるケースがあります。

自分で探す際にはこの条件を満たしている物件を見つけて交渉するのもありかもしれません。

防音室を設置するのが可能な物件

楽器相談が可能なお部屋には、自分で防音室を作ることができる物件もあります。

大家さんに相談次第でボックス型の防音ユニットを設置することができます。防音ユニットがあれば、楽器の音漏れを軽減することができます。

防音室を設置できる賃貸物件は数少ないですので辛抱強く探す必要があります。

札幌で防音室完備の物件を探している方へ

札幌で防音の賃貸を検索すると、意外にも多くの物件が紹介されています。

しかし、楽器を弾く方は特に、「楽器相談可」や「防音室」などの検索キーワードを入力して慎重にお部屋を探すことをおすすめします。

また、お部屋を選ぶ際には、どの楽器を演奏したいのかを必ず大家さんと相談することが重要です。防音室が備わっていても、「楽器相談可」という条件が物件に記載されていることがあります。

都心などでは楽器の演奏に特化した防音賃貸物件も存在しますが、札幌ではそういった物件は数少ないです。必ず大家さんと相談することをお忘れなく。